「可能性の展示_001~地域社会とデザインと~」展をSOJO Galleryで開催！

2023年に東京・六本木でお騒がせした「公民館のしあさってはデザインのしあさって!?」展以来、社会教育という文脈から展示やミュージアムの可能性について1日も怠ることなく探求に邁進してきました。

そうした探究の中、社会教育を牽引する機関である公民館、我らが公民館ですね。驚くなかれ、その公民館にお父さんがいたこととお父さんはミュージアムや展示だったということが、なんとなくわかってきたのです！

そのお父さんを支えていた兄妹のひとりが泣く子も黙る棚橋源太郎さんであり、通俗教育館という名の社会教育の巣窟の拠点が明治から大正期に誕生したということを突き止めました。ぱちぱちぱち。

ありがとうございます。

そんなこんなが、おもしろすぎる！ということから、とある3人が盛り上がり、畏れ多くも崇城大学内に展示のミュージアム設立準備室を設置し、準備室との壮大なるコラボレーションにより、SOJO Galleryにて2024年10月08日（火）より「可能性の展示_001~地域社会とデザインと~」展を開催する運びとなりました！

「公民館のしあさってはデザインのしあさって！？」展からバージョンアップした公民館のしあさってが、ふたたび熊本でPop Upすることとなりましたので、公民館や社会教育なみなさんもこぞって万事、予定をお繰り合わせの上、ご足労いただけることをしあさって一同、お待ちしています。

六本木での出来事のように、またもや熊本での可能性を展示によって最大化をめざし、熊本のしあさってを展望するようなプロジェクトをみなさんとともに組成していきたいと妄想しています。

熊本でこんなプロジェクトやあんなプロジェクトがやりたい、参画したい！という妄想もどしどしお待ちしています。

クラウドファンディングなんかも近々、リリース予定ですので、こちらも漏らさずご確認ください。

末筆ながら、書籍「公民館のしあさって」が出版される前からドラフトのドラフト原稿にて読書会が開かれた地、熊本でこのような機会がつくれたことを悦ばしく思います。

公民館のしあさってプロジェクト・西山佳孝

---

◾️展覧会・開催概要

「可能性の展示_001 -地域社会とデザインと-」展
会期：10月8日（火）〜10月13日（日）
　　　10:00~18:00 *最終日は16:00まで
　　　※スタッフ休憩のため13:15~14:00の間は閉館します。
会場：SOJO GALLERY（熊本市中央区花畑町10−22）
主催：展示のミュージアム設立準備室
共催：公民館のしあさって・プロジェクト
概要：「展示」そのものの可能性からミュージアムのホントのところのチカラってなんなんだろう？ということを考え、それを暮らしの中で実践していこうというちょっとめずらしい企画です。 展示をGalleryというハコの中に閉じ込めておくのではなく、実践のプロジェクトに開放していきたいと思っているのです。なぜなら、「展示」のホントのチカラをうまく使えば、地域や社会をみんなでデザインしていける可能性があるのではないかということが見えてきたからです。

*****
そもそもですが「え、ミュージアムって、そんな可能性あるの？」と思われてしまうのがミュージアムや展示の一般的なイメージ。現在では、ミュージアムの中にある展示物を只管に鑑賞するということがほとんどとなってしまった展示という手法ですが、日本でミュージアムが本格化していった明治から大正時代、イメージはかなり異なっていました。ミュージアムがミュージアムになったのが明治。そして、今ではあたり前の企画展がはじまったのが大正ですが、大正期のミュージアムでは展示という手法を使って、実際の世の中の生活をイノベーションしていたのですね。

*****

例えば、衛生的であることが当然ではなかった時代背景の中で、どうやったら衛生的な生活を送れるのかを考えるだけではなく、実際生活の中に取り入れられる学びを得ながら実演から実践につなげていったり、コレラという大流行していた感染症を考える企画展が開催されていたりと、多様でした。安全を考えるキャンペーンや実践である緑十字の取り組みは、これらの企画展から生まれたものだったり、1ヶ月足らずの展示期間で多いときには22万人ぐらいの動員があったりと驚きの連続。いまとは異なる風景がミュージアムや展示にはあったといえそうです…