この本に出てくる人、携わる人。
愛と希望の共同売店プロジェクト
山田 沙紀・小林 未歩さん
Saki Yamada / Miho Kobayashi
日々の暮らしの中で人と人が繋がって、何かが生まれ育まれる。そんな公民館という場所とも深い関わりがある、私たちの大好きな沖縄の「共同売店」も、お店という機能だけでなく互いを支え合う相互扶助の役割があります。一心同体とも言えるこのふたつは、切っても切り離せない関係。これからの時代に必要なものとして、あちこちにこの種が広がって、芽吹いたらいいなぁって、そう思うんです。
DESIGN & LAB
山道拓人/千葉元生/西川日満里さん
TSUBAME ARCHITECTS
「公民館のような場所を作りたい」と、建築の仕事をしている中で、そんな声をよく聞きます。私達もプロジェクトの説明に、公民館のような、と言ってしまうことも多々あります。けれど、公民館とは何かは、実はよくわからないままです。いろいろな人々が混ざり合うような自由な空間をイメージしているけれど、本当にそんな場所があるかはよくわからない。「しあさっての公民館」と関わることで、”公民館のような場所”とはなんなのか、しばらく真剣に考えてみようと思います。
沖縄国際大学 非常勤教員 他
イブラヒム・エルサムニさん
Ibrahim Elsamni
日本の公民館は、皆の喜びや悲しみを分かち合うための場を作るとの目的の下、70年前に生み出された。現在、世界のどの地域の状態をみても、皆の心を癒す場所の必要性は明確ではないでしょうか。 これから新しい時代を切り開いていこうとしているエジプトの人々にとって、公民館のような場所は重要です! 世界の様々の地域とエジプトの現状のどちらをとっても、グローバルな規模で、公民館のような場所を作り出し、活用していくことはとても有益なことだと思っています。
グローバル公民館 代表
モハメッド・アブデルミギードさん
Mohamed Abdel Meguid
公民館のことを知った時、エジプトのあらゆる課題を解決するのに役立つと感じました。日本がエジプトの文化や文明、活発な社会から学び、一方でエジプトが日本の社会教育や豊かな文化・技術、人と人との関わりからお互いに学びあうwin-winの関係を築くことをいつも夢見ていました。 繁多川公民館を始めとするパートナーの皆さんと一緒に、これからの時代や地域の人々、地域社会の期待に合った公民館をデザインしていきたいと思っています。
那覇市繁多川公民館 館長
南 信乃介さん
Shinnosuke Minami
ギドさんが初めて私にエジプトに公民館を作りたいと言った時、日本の公民館が全国に広まった時代の熱を見たような気がしました。公民館が未来を作っていく拠点だと信じる熱い気持ちです。プロジェクトを通して、日本の公民館のしあさってを信じ、公民館が地域振興の拠点として一皮むける後押しとなることを期待します。
株式会社タウンキッチン 取締役 他
西山 佳孝さん
Yoshitaka Nishiyama
戦後の湯気がもくもくと立ち込めていた時代、じぶんたちごとの地域をつくっていくために、ムクっと立ち上がってきた公民館。そんなときに、きびだんごのように携えていたのが「公民館図説」であったように思います。まだ見ぬ、しあさっての公民館への期待を寄せながら、現代にその図説を再定義してみるとどうなるのかを、考えてみたいですね。