廿日市市さいき文化センターに行ってきました
中村満さん・日比野稔さん(さいき文化センター)
「何でも屋」としてはたらく
いわゆる「人・もの・お金」が集まる行政。その拠点である役所です。
なかなか市民にとって気軽にいける場所ではありません。
やっぱり気が引けてしまいますよね。
だから、わたしたちは、公民館、ここでは市民センターとも読んでいますが、
何でも屋、よろず相談室ですよ!と伝えています。
日々の暮らしや将来への不安も含めて、
なにかあったらまず来てね、と。
わたしたちは行政の出先機関でもありますし、
市民という個人と、組織としての行政の間をつなぐ役割でもあります。
だから、対応すべき部署や制度につないでいったり、
逆に新しい制度が生まれたり、制度の変更があった場合には、
市民の方々が余計な苦労なく理解していただけるように、
講座を行ったりもしています。
その講座も、市民との会話の流れで生まれていったりしていくわけです。
例えば、先日はゴミの出し方が変わって、どうしたら、、、ということだったんで、
そんな悩みに答える講座もやりました。
関係の結びかた
公民館を、住民主体のサービスを実現していく
言わば、ひらかれたお店のような場所として、
わたしたちは「なんでも屋」のように働いているわけですが、
そもそも公民館の命題は「住民自治」です。
なんでも手取り足取りこちらがやっていくことが正解でもありません。
市民、住民の方々の「地域をよくしたい」といった発露を実を結ぶまで支えていくというスタンスも重要です。
そもそも、わたしたちは公務員でもありながら、地域人、市民でもあるわけです。
地域から仕事にあたっているという一人の個人でもあります。
なので、市民の方々とは、
地域の自治を支える個人同士としての付き合いができたら嬉しいですし、
そんな関係を結んでいく中で、地域の方の役に立てて、
ありがとうって感謝された時は、ほんとうに励みになります。
より良い公民館を維持していくために
人に会っていくこと。
それは公民館の仕事の重要なポイントです。
ということは、考え方や地域に向かう態度、
こちら側の人となりの重要性も自ずと浮かび上がってきますよね。
より良い公民館を維持し、
そして発展させていくためには、
働く人材を発掘し、育成し、適正な評価をしていくことが
とても重要だと思います。
公民館の仕事は、ときに仕組みや制度を横断していきます。
であるからこそ、住民一人一人のニーズや気持ちに寄り添えるわけです。
そんな個別的な営みは、属人的な要素もあります。
一人一人のかけがえのなさと向き合う眼差しと、
それを持続させていく全体的な仕組み。
それらを両立させていきたいと考えています。